自給自足2018年12月23日(日)

たったひと升の種もみから800キロのお米が育つ神秘。

畠山千春
SHARE
このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、ちはるです。

みなさん、唐箕って知っていますか?そうです、社会の授業とかで習った、あの唐箕のことです。(とうみ、って読むんです。思い出しました?)

これは収穫した稲を選別する道具なのですが、教科書に載っているような古い道具を、実は我が家では現役で使っています。今回は、日本の古〜い道具である「足踏み脱穀機」と「唐箕」を使って、来年度のお米の種もみ作りをしました。

 

まずは足踏み脱穀機を使って、乾燥しておいた稲から、お米を一粒一粒藁から取り出していきます。足で踏んで歯車を回し、そこに稲を当ててお米だけ取り出すという仕組み。いやあ、よくできてるなあ。

 

足踏み脱穀機は、同じ糸島の方から頂いたもの。こういう古い機械ってもう売ってないですし、壊れると直すための部品もなかったりするのでとても貴重なんですよね。

 

その後、取れたお米を唐箕で選別します。

手動で風を起こして、実の詰まった種もみだけが手前から出てきて、中身もないものや未熟米は外に吐き出される仕組み。これまた、よくできてる。

ではさっそく、唐箕を使おうと米を入れたところ、まだ動かしてないのに板が外れて壊れた。笑 早い!!思わず笑ってしまうメンバーたち。

ここは大工インレジデンスで我が家に住んでいる大工のふみよくんにささっと直してもらい、作業再開。

引き続き作業していると、今度は歯車のあたりからバタバタと不穏な音が出ています。なんだか嫌な予感。あれー?と思っていると、風を起こす板が一枚、ばっきりと折れてしまいました。

数年ぶりに使ったからか、どうもあちこちガタがきているみたい。笑

それでも、なんやかんや最後まで頑張ってくれて、無事に来年の種もみを取り出すことができました!!来年もまた使いたいのだけど、元気でいてくれるかな、、、?

 

(混ざるといけないので、もち米と赤米は手で脱穀。)

こうしてみると、このたったひと升のお米から、我が家の1年分のお米800キロが育つと思うと、お米のエネルギーって本当にすごい。

 

これが

 

こおおーーんなに広い田んぼぎっしりに実って

 

こんなに育っちゃうんだよ!

 

 

自然の神秘だ。

 

来年も、美味しいお米が育つことを祈って。みんな、お疲れ様でしたー!

SHARE
このエントリーをはてなブックマークに追加
畠山千春

新米猟師兼ライター 3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。現在は福岡県にて食べもの、お金、エネルギーを自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。

記事の一覧をみる

関連記事