棚田オーナー制度20202020年10月4日(日)

棚田オーナー制度、9月の活動レポート!

いとしまシェアハウス
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こんにちは、いとしまシェアハウスです。

長い梅雨、稲の天敵”ウンカ虫”の大量発生、そして過去最大級の台風の襲来、と今年はとにかく田んぼにとって試練の多い1年でした。

 

九州を覆ってしまうほどの暴風域だったこの台風、我が家の古民家は流石に危険と言うことで、私たちは市内のホテルへ避難していました。台風が通り過ぎて見回りをしたところ、稲に大きな被害はなくほっと一安心。

 

そして、無事この台風を乗り越えた! と思いきや、新たな試練がやってきました。イノシシの侵入です。

 

田んぼのあちこちに、足跡がくっきり。棚田の周りにぐるりと設置した柵をひん曲げて進入してきます。人間でも曲げられない固い柵をいとも簡単に曲げて入ってきてしまうのですから、野生動物は本当にたくましい。

 

 

大切に育ててきた稲がぐちゃぐちゃに。やっと実ってきたお米も食べられてしまっていました。悲しい。

 

 

しかし、ここで悲しんでいるだけでは田んぼは守りきれません。新たに柵を補修、設置してこれ以上被害が出ないように対策します。

 

 

 

地面を掘って柵の端っこを埋め、太い針金でしっかりと固定。さらに掘り返し対策のために鉄筋を埋め込みます。

 

 

 

以前お米を育てていた経験のあるオーナーさんも、初めてのイノシシの被害に驚かれていました。過疎化が進み耕作放棄地の増えた里山では、よくあること。この田んぼもすぐ隣が山で、川もすぐ近くにあり、さらに耕作放棄地が隣接しています。

 

 

山の近く、川の近くは、新鮮な水が入ってきたりと田んぼにとっていい条件でもありますが、イノシシにとっても好条件の場所になってしまいます。

田んぼの隣の耕作放棄地はイノシシたちの水浴び場になっており、その隣にある食糧たっぷりの田んぼは、彼らにとってレストランのようなものでしょうか。

 

 

イノシシの通った道もくっきり。見回り中にイノシシと鉢合わせになることもあるくらいです。

 

 

この日は柵の補修、それからイノシシに倒された稲を立て直す作業をしました。イノシシが入っていないか毎日見回りをし、入っていたら柵の付け直し、いたちごっこのような日々が続いていますが、少しずつ被害は抑えられてきています。

 

 

無事に収穫、できますように……!!!

 

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